書く恋慕

こんばんは。良い夜ですね。

最近は涼しくて過ごしやすいですし、月が大きくて綺麗で嬉しいです。


週末は泥のように眠り、気まぐれに起きてはあの日々について考えていました。

長くて短かったです。苦しくて楽しかったです。

感傷的に、少しだけ振り返りたいと思います。お暇でしたらのんびり読んでください。


思い返せば最初はトラブル続きでしたね。

今までできていたことがことごとくできず、公演自体が危ぶまれる事態にくらくらしました。

頑張ってくれた舞台監督さんには本当に頭が上がりません。ありがとう。

そして、私たちの決断を受け入れ、支えてくれた春公メンバーにも感謝しかありません。ありがとう。


稽古の間は未熟な私を皆で支えてくれました。

焦りや不安を隠せない私なのに、演出でいさせてくれたことを感謝しています。ありがとう。

忙しいメンバーも少しでも時間があれば顔を出してくれてアドバイスをくれました。

休むよりも稽古場に来てくれたこと、申し訳なく思いながらとても嬉しかったです。ありがとうね。


当日も皆、授業の合間を縫って仕込みをしてくれました。忙しかったのに頑張ってくれてありがとう。

人数がぎりぎりで当日に照明操作を任せてしまった二人、本当にごめんね、ありがとう。


感謝しても感謝してもちっとも足りないです。ありがとう、ありがとう、ありがとう!



さて。

演出をするにあたって、絶対に譲れないことが二つありました。

一つは、新入生に笛の良さを伝えること。

もう一つは、誰も苦しまない稽古場にすること。


私は演劇が好きです。でもそれ以上に笛が好きです。

だから、今回、「新入生歓迎公演」として、ただの演劇ではなく笛を伝える演劇を作りたかったのです。

まさに、な雰囲気に仕上がっていたと思います。

終演後、多くの一年生さんに声をかけていただき、この作品にしてよかったと思いました。


実を言うと、私はこの公演を最後に笛を離れようと思っていました。

演劇は、苦しい。

最後に何を残せるだろうと考えた時、私は心からの愛情を注ごうと思いました。

稽古中、色々と考えてメンバーに向き合ったつもりです。難しかったです。

どうしても焦りや不安を隠しきれず、それは怒りになることもありました。

結局、私の考えが至らずメンバーには嫌な思いをさせたこともあったと思います。本当にごめんなさい。

それでも私は考えるのをやめなくてよかった。

どうすればいいのか、苦しくて逃げたくても、考え続けて、少しずつ前に進んでいたと信じています。

多くのことに気付かされました。その経験は私の人生にとって大きな価値を持つものになりました。

自信はなかったけれど、本番を終えてアンケートに「仲の良さが伝わった」と書いてあったこと、役者さんから「楽しかった!」と言ってもらえたこと、裏方さんから「雰囲気が良かった」と言ってもらえたこと、本当に嬉しかったです。

本当に演出をやってよかったです。

「夏もよろしく」と言えたこと、言わせてくれたこともありがとう。


作品を届ける相手を定めた故に、一部の人にとっては不親切な作品だったかもしれません。

私が厳しくしなかったことが、甘さとなっていたかもしれません。

それでも、私はこの作品が必要だったと感じています。私のために、メンバーのために、これからの笛のために。

夏からはきっと新メンバーを迎え、良いものになるでしょう。今作がお口に合わなかった方もどうかお楽しみに。


さて、明日から少しの間、笛のない生活です。

ああ、恋しい!早く夏公演が始まりますように。


小田春

山口大学演劇サークル劇団笛公式ホームページ

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