吾輩がスタンダードである。
こんにちは!先春劇団笛に入団させていただきました、国際総合学部1年山崎結莉です。
在学しているだけで他学部から哀れまれる国総にいる私ですが、出身は「入れるけど出られない」のネタでおなじみ佐賀県です。佐賀県自体が田舎なんですが私の実家はさらに田舎で標高は約300m。文字通り「山」で育ってきた小娘です。
私の母校は小中一貫なのですがそれでも規模は小さく、全校合わせて50人ちょっと。同級生の私を入れて7人。超がつくほどの小規模校です。だから高校に進学するまで、私は地元以外の世界をあまり知らずに知りました。そうすると周りの人たちが世の中の「スタンダード」だと錯覚してしまうんですね。マジョリティーの中でマイノリティーでいると、自分が異端であるように感じるものです。私の周りには到底情人とは言えない人が何人かいたせいです。
「強くならなければいけない」。皆さんはこれまでの人生でこう思ったことはありますか。少年漫画の主人公かよって話なんですけど、私は昔本気でこんなことを考えていた時期がありました。小さいころから外で働く両親に代わって私の世話をしてくれていたのは祖父母でした。私は小さいころから祖父母に繰り返し「肌の弱いかねぇ」とか言って育てられたんですが、今ははっきりわかります。ぜっっっっっったいに私が普通です。しかし幼い私が勘違いしてしまったわけは祖父母にあります。祖母が、大きなスズメバチに刺されたのに庭の雑草を絞ってつけて3日で治してしまったからです。大人の手のひらサイズの石が足の甲を直撃し、爪が粉砕されたにも関わらず3日でほぼ完治した祖父のせいです。こうして書いてみると相変わらず化け物じみていますね。すっかり騙されていた私は崖を登ったり山を駆けずり回ったりして強くなるにはどうしたらいいのかと悶々としていました。私には弟が二人いるんですが二人とも運動神経だけはいいので、崖上りにしても脚力においても年を重ねるにつれ勝てなくなり私はますます焦っていったわけです。
しかし高校への進学をきっかけに、私は私が「普通なのだ」と気づくことができました。そんなことがあったので、私は普通であることを大切にしています。自分自身を強く持って生きていくことが一番だと思っています。
さて、本番がだんだんと近づいております。セリフ、衣装・メイクともに本番に向け完成を目指して、最高の公演にできるように頑張っていきたいですね。
【公演情報】
演目:『明日、宇宙人になります』
作・美崎理恵
日時:8/9(水) 13:00~ 18:00~
(30分前から入場可能)
場所:山口大学大学会館ホール
料金:無料
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