コメディとは…?

自分の笛日記担当日に限って、大雨暴風の被害に見舞われている気がしています。

一年の杉本です。恐らく僕は雨男。

雨はおセンチな気分も運んできます。つまり雨男である僕は、笛日記のセンチメンタル担当と言っても差し支えないのかもしれませんね!


さて、練習のお話です。

今日は専らシーン練をしていました。先日の通し練習での改善すべきところを中心に練習していたのです。その改善シーンには僕が登場させてもらっているシーンとかも多くて…。本当にお恥ずかしい、かつ申し訳ない気持ちでいっぱいです。本番まで死ぬ気で、いやもう3回くらい輪廻転生するつもりで練習しますね!


ところで、練習していて感じたことがあるんです。それは演劇の難しさです。僕はこれまでシリアス劇に参加させてもらったことが殆どで、コメディの勝手がいまいち掴めずにいます。僕のせいで練習を止めてしまうこともしばしば…本当にすみません…。

それで、先輩に相談をしてみたんですね。コメディってどうすれば良いのですかと。すると先輩は、息遣いが大切だよと言ってくださいました。

息遣い。意識して考えたこともなかった…。確かに僕の息遣いはシリアスの重い雰囲気そのもの。そりゃあ、勝手も何も掴めないわけですね。

自分とは異なる人生を演じる。演劇の持つその一番の特徴を自分はやはり全く理解できていなかったようです。恐らく息遣いも演劇を学ぶ上での重要な一要因に過ぎず、僕はこれからもっと多くのことを学ばなければいけないのでしょう。うーん、やっぱり道のりは険しいなあ。


そんなことを家で考えていると、ふと僕の一番最初の舞台のことを思い出しました。舞台と言っても、中学生の文化祭で上演した劇なのですが。

思い返すとこの舞台、驚くことに紛れもないコメディだったのです。しかも、僕の役は三枚目の立ち位置。

いや、自分コメディしてるやん!と、思わず自分で突っ込みました。あの時はどうやらコメディができていたようです。じゃあ、今は?

原点回帰という言葉があります。僕は今、それを思い出す必要があるのかもしれません。思えば当時は、その役が何を考え、どんな感情を持ち、何がしたかったのかを、誰よりも緻密に考えていました。だからこそ、コメディであるその舞台を成功させることができたのだと思います。

今自分は、当時ほど気持ちの面からアプローチできているのか。否、できていないでしょう。

能の創始者、世阿弥はその著作『風姿花伝』でその役そのものになりきる演技が最上であると説いたようです。役になりきるには、その役を繊細に、そして詳細に知らなければならない。僕は今、自分の役を更に深く理解しなければいけない段階にきているのだと感じます。本番前の、最後にして最大の関門です。乗り越えたい…!


そんな決意表明をしたところで、本日の笛日記を締めくくりたいと思います。

雨の日の特有の、混沌としたお話にお付き合いしてくださり、ありがとうございました。

担当は一年の杉本でした。


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