情けは人の為ならず

 最近、季節感覚が忙しないですね。暖冬と言われたり、寒の戻りと言われたりで、天気予報は混乱しています。そのせいで、着るべき服の選択も間違えます。暖冬に油断をして、気持ち薄着で出歩けば寒風にやられ、反省して着込めば、その日は都合悪く温暖で脇に汗が染みます。心身ともに落ち着く暇もありません。

 寒暖差のためか、私の場合、体調の乱れが著しいです。特に寝起きの体の重さと言ったら、まるで背中に立派な根が生えたと勘違いするほどです。体調のみならず気分の方でも、ここまで変動が大きいと滅入ってしまいます。景色を見ても一様な風景ばかりで、時候を感じさせる薫りが希薄なのが寂しいです。四季折々の美しさ、といった美しい言葉が死語と化すのでしょうか。


 皆さんこんにちは。一年の杉本です。以前に僕の書いた笛日記を見てくださった方は、お久しぶりです。初めての方は、はじめまして。本日も、他愛のないお話を楽しみましょう。


一月は新しい年の初めとしての高揚と、先々への不安という相反した二つの感情が混在する季節です。具体的に言うと、公演本番で緊張と歓喜が大混乱状態ということです。それは冒頭に話した、心身の乱れもあるかもしれません。


自身を奮い立たせるために、自身の好きな言葉について少し話します。

「情けは人のためならず」。よく「人の成長を思えば、優しくしすぎてはいけない」という意味と勘違いされるこの言葉。本当の意味は「人にかけた情けは自分に返ってくる」という意味だそうです。


僕はこの言葉が好きです。だって、とてもやさしい義理人情溢れる言葉に思いませんか。自分にとっては意味のない他人への情けにすら、自分事として意味を生み出す。そして支えあう合う。人間の理想の一つが詰まった言葉だと思います。


この一年間、いろいろなことがあって、いろいろな人と出会って、いろいろな思いが生まれては去っていきました。

その一区切りとして、この公演がある気がします。だからこそ僕は、この言葉よろしく、僕が今ここにいる意味を支えてくれた多くの人と共に証明がしたい。そう思います。


そんな他愛もない、僕の励起のためのお話でした。今日はありがとうございます。

公演、お待ちしてます。担当は一年の杉本でした。

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