慣れとリスクと昔話
どうも右京です。更新遅れました。すいません。
僕のお気に入りの番組に『まんが日本昔ばなし』というものがあります。結構見たことのある人いるんじゃないんですかね。
昔ばなしのなかには怖い話というものもかなり多いもんですから、トラウマ回というものがちらほらあるわけでして...
そのなかでも随一のトラウマ回として挙げられるのが『吉作落とし』という話です。
昔、岩茸(キノコの一種)をとって暮らしていた吉作という若くたくましい男がいた。あるとき彼は初めて入った傾山(かたむきやま)という山の崖で岩茸をとっていたが、綱一本に捕まりながら採るという大変な仕事だっため疲れてしまい、人一人ぐらいなら座れる小さな岩棚に降りてしばらく休憩する事にした。
ところが、目が覚めると吉作の体重を支え伸びきっていた綱は、吉作が手を放した際に上の方まで上がってしまっており、岩棚に取り残されしまい、どうやっても上に上がれず、助けも来ない。衰弱していった吉作はとうとう谷間に向かって...という話です。
何も悪いことをしていない吉作がとんでもない目に合うというつらい展開でトラウマを植え付けられたという人が多いのですが、果たして吉作には何の非もなかったのでしょうか。
そう、吉作は普段から岩茸をとって生活しており、場所自体は初めてですが仕事の内容は同じのはずです。綱を離すとどうなってしまうのか予測はできたはずなんです。そう、吉作の最大の失敗は慣れによる仕事への油断であると僕は思うのです。
日々の劇の練習を通して思うのですが慣れというのは恐ろしいものです。微妙に間違ったセリフに慣れてしまえばそれを修正するのはとても難しいのです。
発声練習に慣れてしまえば新鮮味は薄れ、どうしても気が抜けがちになってしまうことも一度や二度ではありません。
むろん仕事になれることでより早く作業ができるようになったり、余裕を持って進めることができるなどいいことも多々ありますが、大きな失敗を招いた時、普通より何倍も後悔してしまうのも事実です。普段はできているのに、真剣にやっていれば間違えることはなかったのに...と思ってしまうかもしれません。
常いかなる時でも慣れや習慣というものには配慮していきたいですね。
それではまたお会いしましょう。では。
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