演技に出る個性

どうも、2年生の中塚です。
 今回の活動は、シーンを細かく区切って練習をしていました。本番まであとすこしということもあり、みんな集中してやっていたと思います。
 ただ、外でやるとやっぱり暑いですね。最高気温が30℃以上というのは、もはや真夏のような気がします·····

 ところで、演技というものはとても個性が出るものだと思いませんか?動きが綺麗な人、アドリブが独特な人、役の裏設定?をやたらと凝る人、人それぞれに傾向というものがあるような気がします。
 オーディションの時に同じ役をいろんな人が演技したわけですが、人によってイメージが結構変わってましたね。

 最近はみんなの演技を見ていて、そんなことを考えていたら、自分の個性ってなんだろうって思うようになりました。(まぁ今までも思ってはいたんですが、この場合は演技の個性のことです)

 私は子供の時からあだ名をつけられたことがなく、ずっと名前でしか呼ばれたことがありませんでした。学校でも他の人より突出して優れたことはありませでしたし、成績も普通。図工や美術の授業も、多少は先生に技術的なことを褒められることはあっても、作品そのものを褒められたり、なにか受賞したりするようなことはなかったように思います。

 そんな私は、小学校、中学校、高校の友人たちには「クラスのやつはみんな個性的だったけどその中でも割とお前は個性的だったよね」ってよく言われます。ですが、個性的な人達の中に無個性の人がいるから、無個性を個性的だと勘違いしてるだけだと思ってました。
  私は無個性な人間だと思っていました。そして、その事に少し劣等感を抱いていました。どこにでもいる量産型の人間なのだと。

ところがどっこい、大学に入り、サークルが始まると、「あれ?実は個性って自分じゃ分からないだけで僕にもしっかりあるのでは???」と思い始めました。思い始めたきっかけは演劇のオーディションです。上の方にも書いてますが、" 同じ役なのに違う人がやるとイメージが変わる"これを強く感じました。
 オーディションが始まると、いろんな役をやります。その中で、私のやるうさぎ、私のやるハートA、私のやる女王、その全てが人とは違う演技、これが私の個性ではないだろうか?なにか突出したものが無くとも人との差を感じることが出来る!自分は決して無個性ではなかった!と、気づきました。
 今なら友人たちが言っていたことは正しかったんじゃないかと思います。
 演劇をしなければ私は、自分は無個性な人間だと思い込んだまま今後の人生を歩んでいたかもしれません。

ここまでのことで何を言いたかったかと言うと、劇団笛に入って良かった、ということです。
 これから先何があるかはわかりませんが、私に個性を気づかせてくれたこと、演劇というなかなかすることの出来ない経験、何より人との縁、これらを貰ったこの劇団笛に私は入れてよかったです。
 なので恩返し?として本番まで本気で取り組みます!



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劇団笛令和3年度新入生歓迎公演
『贋作・不思議の国のアリス』
作・松本大志郎 演出・杉本涼真
7月15日(木)20:00開演
7月16日(金)19:00開演
(30分前から入場可能)
@大学会館大ホール 入場料無料

山口大学演劇サークル劇団笛公式ホームページ

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