奇々怪々な話
どうも、金川右京です。
演劇の醍醐味とはなんぞや?聞くと、様々あります。照明でいかに華麗に舞台を演出するか、どのような衣装であればリアリティを出せるのか等々…
自分としては『自分とは異なる何かになれる』という点が最も魅力的であると思います。文体の上ではだれもが好きなように変貌できます。それゆえ普段の自分とは全く違う何かが時折顔をのぞかせることだってあります。即興劇の練習をしているさなかに、『この人こんな演技できるんだ』という新発見の連続です。
しかし普段とは異なる自分を垣間見せるということは、抑圧されている『もう一人の自分』をだすことでもあります。
とある劇団でサスペンス系の劇をすることになったそうです。妻を殺された主人公がその復讐をするために犯人をつけ狙うというが、あまりにも強い復讐心によって主人公がどんどんおかしくなってしまうというもので、特に問題なく練習をしていたそうです。しかし、その劇の演出担当がこのようなことを言い出しました。
『リアリティに欠ける』
確かに当時の課題に、主人公の気迫に物足りなさがあげられていました。そこで演出家が考えた策というのが催眠術でした。催眠術で自分が復讐者であるという暗示をかけることで、役によりなりきることができると考えたのです。ほとんどの部員がうまくいくとは思っていませんでしたが、物は試し、それに少し面白そうだとほかならぬ役者本人がそう主張したことで、実際に催眠をかけることになりました。
それが大きな間違いでした。催眠をかけた後も特に大きな変化は見られず、やはり催眠術なんて眉唾物だったか、と部内では笑い話となっていました。しかし、だんだんと役者の子が部活、そして学校まで休みがちになり、本番まで一か月をきった際、彼は退学してしまったそうです。
自己暗示というものをご存じでしょうか?昔はやった都市伝説で、鏡に向かって『おまえは誰だ』と問い続けると、自分が何者か分からなくなり、おかしくなってしまうという都市伝説です。
本来催眠はフィクションのように人を思い通りに操るような強力なものではありません。しかし、催眠状態に一度なると一時的に自分という存在が不安定となることがあるのです。催眠によって記憶を忘れさせるなどは、この効果を利用して行います。
また、演劇とはほかの人物になりきることを目標とします。そのためには役の設定などを考え、自分がそう体験したかのようにふるまわなくてはなりません。いわば、対象の心情を追体験するのです。
もうお判りでしょう、不完全な催眠によって、不安定な精神状態であった彼は、おかしくなってしまった復讐者という役を演じ続けたことにより、自分と役者のふたつの存在を抱え、おかしくなってしまったのです...
ハイ、嘘です。
書くことがなさ過ぎて適当に描いた結果がこんなんです...
というか最後まで読み切る酔狂な人間が果たして何人いるのでしょうねこれ…
ちょっと関〇夫みたくしてみたいなとおもったらただの駄文だし、なんなら関〇夫っぽくもないというね...
まぁ、楽しんでいただいた方がいたならありがたいです。
それではまた。
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