全部、君だった
最近朝に家を出ることが多くなった
去年の今頃
金曜日はおやすみで、午前中は何もなくて、1つの授業のためだけに家を出て、
サークルのある日は夕方に家を出て夜中に家に着く、それが日常だった
3年になって、その日常は崩れ散った
苦手な早起き、苦手な早寝、苦手な朝の座学
土日も頼んでもいない変な行事に駆り出された
夜眠りにつくたび「明日も遅刻しないだろうか」と軽く不安がよぎる日々
今日は久しぶりの昼練、しかも晴れのち晴れ
10:30に起きて
久々に帰ってきた兄と一緒に食事をして
庭で本を読んでいる兄と、そのとなりで新聞を読んでいる祖母を見ながら
久々に山崎まさよしさんの「全部、君だった」を聴いた
かなり昔の好きな舞台で使われていた曲で、プレイリストに入れていたのを偶然発見した
中でも
「やがて雨音は途切れはじめて
街がにわかに動きはじめる
雲はゆっくり滑りはじめて
部屋は明るさを取り戻してく」
というフレーズが好きで。
某番組の俳句添削企画で先生が「読んだ人の視点を動かすことが大切だ」と解説していた
はじめてこの歌を聴いたとき、ストンと鳩尾に落ちる感覚がした
想像したくなくとも想像できてしまう、そんな映像が。
この曲は別れた恋人たちのラブソングだから、愛していた彼女が部屋から消えて
空虚しか残らないのに空や街は勝手に進んでいく
という意味だと思う、けど
でも空虚さも恋愛の切なさも知ったこっちゃない若造の自分が
晴れやかな空を見て、今日はただただ感動してしまった
馬鹿みたいに笑顔で自転車をこいで、虫さされの痛みも忘れ...はしなかったけど
こんな風に誰かの心のすぅっと入っていくなにかをつくりたい
作品でも、演劇でも、歌でも、仕事でも、発明でも、言葉でも
なにか一つ残したい。それが今の、将来への漠然とした想い。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【劇団笛 令和4年度 春公演】
『妥協点P』
脚本:柴幸男 演出:田中晴愛
日時:令和4年6月10日(金) 19:40開演
令和4年6月11日(土) 14:00開演
(30分前から入場可能)
料金:無料
0コメント