言葉の湖(私的利用)
公演が終わっていつものように無気力になっています。いつも公演終わりは全てのやる気を無くします。こういうと少し響きが悪いですね。公演の余韻にゆっくりと浸ってしまうのです。熱い温泉に浸かったりあがったりを繰り返すように、何度も何度も繰り返し。
そして今日は眠れなくなってしまいました。
僕の好きな言葉を皆に教える時間にします。
暇な時にでも、この言葉の湖を覗いてみてください。
あえて僕個人の感想等は書かず、言葉だけを置いておきます。
気になった人は手に取ってみてください。
手に取るのが億劫な人は、今、どう感じるのか、何を思い浮かべるかを少し時間を気にせずに考えてみてください。
言葉は不思議です。
自分の置かれた環境、これまでの経験、メンタル、いろいろなものが影響して中に入っていきます。
時間を置いてみてみると違った感想を抱かことがあります。
演劇を含むこの世の全てがそうかもしれません。色々なところから刺激を受けて影響されていってほしい。
それでは。
傷つくってことに関して言えば
生まれた瞬間には誰も傷ついてなくて
完璧な無傷で生まれてきて
あとは傷つく一方っていうか
誰だって傷つくしかないのに
(江國香織/東京タワー)
人間は人生の必要な時期に、必要な人間としか出会わないし、そこで色々と学び尽くして一緒にいることの意味がなくなれば遠ざかっていくのは仕方ない。
(島本理生/クローバー)
ぽかんと花を眺めながら、人間も、本当によいところがある、と思った。花の美しさを見つけたのは、人間だし、花を愛するのも人間だもの。
(太宰治/女生徒)
どうしても、死ななければならぬわけがあるのなら、打ち明けておくれ、私には、何もできないだろうけれど、二人で語ろう。一日に、一語ずつでもよい。ひとつきかかっても、ふたつきかかってもよい。私と一緒に、遊んでいておくれ。
(太宰治/秋風記)
普通ってのは真綿みたいな絶望の大量と
鉛みたいな希望の微量とが釣り合ってる状態で
たとえば日曜日の動物園に似てるんだ
(谷川俊太郎/夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった)
過去が現在に影響を与えるように、未来も現在に影響を与える。
ニーチェ
「やりたいこと」と
「できること」は一般的に異なる。
一致させる必要もない。
森博嗣
なにがしあわせかわからないです。ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら峠の上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから
(宮沢賢治/銀河鉄道の夜)
年年歳歳 花相似たり
歳歳年年 人同じからず
(唐詩選)
どっかに行こうと私が言う
どこ行こうかとあなたが言う
ここもいいなと私が言う
ここでもいいねとあなたが言う
言ってるうちに日が暮れて
ここがどこかになっていく
(谷川俊太郎/ここ)
メモ帳の中からどれを持ってこようかなって考えていたら眠たくなってきました。
この辺で終わりにしましょう。
おやすみなさい。
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