すべての縁に感謝!

 大変お待たせしました!エディター日記、演出のターンです!演出の吉武彩夏です。本当はもっと早く出すつもりでした。色々とバタついて、遅くなってしまいました。本当に申し訳ないです。


 今回の公演、皆様楽しんでいただけましたでしょうか?今回は裏話を少し残しておこうと思います。少々、長くなると思いますが、お付き合いいただけますと幸いです。


 まず、なぜ演出をした理由から。今までの公演を振り返ってもらうと、役者経験がある人が演出をしていることが多いと思います。しかし、この吉武彩夏、役者したことが無いんですよ。過去のパンフレットを見ていただくと分かります。照明操作に名前があります。何なら参加していない公演もあります。

 それでも、なぜ演出をしたのか、私は演じるより考える方が好きだからです。演劇に限らず、ライブやコンサートなどに行くことが好きなのですが、見に行ったもののチケットの半券や写真に感想を書いて残しています。ここの演出良かったとか、ここはもっとこうしたほうが魅力的なのではなどなど、自分だったらどう魅せるかを考えながら見ています。そういう風に見ていると自分で舞台を作りたいと思うようになりました。これが、今回、演出をやりたいと思った理由です。でも、個人的な理由(勉強や留学など)で一人では無理と思って、今回、笛では珍しい、ダブル演出と言う形を取らせてもらいました。演出、やっぱり難しかった。自分の考えを他の人に伝えるのが難しい。「これだっ」と思う音源がない。ホールの設備だとこの照明は無理。などなど、考えても考えても正解がないんです。自信をもって作った舞台でも、こうしても面白かったかもとか考えちゃうんですよね。でも、みんなの全力を見て、桐谷の「全部戻ってきた気がします」を聞いて、エノキと舞ちゃんが最後に二人で語らう場面を見て、「あー、これでよかった」と思いました。このメンバーでできてよかった。いい舞台だ。そう思えました。


 さて、裏話を少々。桐谷のもとを訪れる依頼人たちから伸びている縁。あの縁の色を考えたのは演出です。実は色にも意味をもたせています。

依頼人1:水色 

他でもないツ〇ッターとpi❍ivの色ですね。暗黒皇帝十六夜狩魔二世。彼はきっとツ〇ッターとpi❍ivの住人です。イ❍スタにはいません。ドゴーーン!!!


依頼人2:ピンクと赤 

妻との関係に悩んでいる彼にはピンクと赤です。赤は運命の糸の色です。ピンクは愛を表す色です。濃いピンクは「愛されたい」という意味を持つのだとか。途中で出てきた集合的意識は妻とこれから生まれるはずだった彼らの子供を表します。縁は誰かの臍の緒である。


依頼人3:いろいろ

クラスの人たちに悩んで、自分を変えたかった彼女。クラスにはいろんなタイプの人がいると思います。優しくしてくれた人もいます。いろんな色で他の人よりたくさん縁が出ています。集合的意識も他より多く出しました。


依頼人4:赤

桐谷が過去にいじめた相手です。赤にしました。桐谷はいじめたくなかったと話していますが、依頼人4にとっては関係ない。赤は依頼人4の怒りや、恨み、血の色です。復讐するつもりはなくても、過去は重くのしかかると思います。だから、二人の背中には集合的意識が張り付いています。


 こんな感じで縁の色にも意味がありました。あと、縁の途中に玉になっているところがあります。この玉は思い出でだと私は思っています。切った相手のことを忘れる=思い出もなくなるということなので、思い出ごと桐谷は切ってしまったわけです。

まだまだ裏話ありますが、あまり書きすぎるのも野暮だと思うのでこのぐらいで。


一緒に舞台を作ってくれたみんなへ。本当にありがとうございました。

1年生へ 入ってきて初めての公演で緊張したと思います。役者さん、裏方さんどちらも素晴

     らしかったです。これからも楽しんでください!

2年生へ 次の公演からエディターとかチーフする人が増えるんだろうな。頑張って!

3年生へ 先輩方のアドバイスがなかったら、できませんでした。本当にお世話になりました  


私は、もうすぐ留学が始まる(8月24日から)ので、来年の冬公演まで参加できないです。悔しいですが、楽しみにしています。次もまた、素晴らしい舞台になるでしょう。

最後に今回の夏公演に関わってくださった全ての方々に感謝します。

これからも劇団笛をよろしくお願いします。

それでは、またいつか!


演出 

吉武彩夏


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