滑り込みで失礼します

仕込みの日の朝、素晴らしい青空のもと燦燦とした太陽の光を浴びながら、そうか…夏か…と感慨深く感じました。夏公演『きりきりまい』の演出を共に務めさせていただきました、岩永です。

演出挨拶を出すのが遅すぎないかって?ふふ、私も思っています(⌒ ⌒)


まずは、本番直前に発表した一部公演の中止についての謝罪をお伝えさせてください。

今回は14時回と19時回の二回公演を予定としておりました。しかし役者の体調などを鑑みた結果、14時回のみの公演とさせていただきました。その節につきまして皆様に大変ご迷惑をおかけしたと思います。申し訳ございません。

全員で走り切りたいと思った公演でしたので、このような判断をさせていただきました。ご理解とご協力、誠にありがとうございました。そしてご来場いただきました皆様、暑い中ご足労いただき大変ありがとうございました。


さて

一介の演出らしく、本公演での思いなどを振り返ってみましょうか。

本作はさのあやね様の脚本『きりきりまい』を、二人の演出が舞台として形作るという形式でした。

ところで、舞台中に登場した「集合的意識」(白いフードをかぶった存在です)、愛らしくありませんでしたか?

私は、演劇作品を作るにあたって、キャラクターそれぞれを魅力的に見せることが一番大事なことだと思っています。

お客さんに見てもらった後に、「このキャラクター、印象に残った!」という感想をどのキャラクターにも持っていただければ、私の目標はほぼ達成されたと言っても過言ではないでしょう。

この劇を考えるにあたって、この「集合的意識」をどのように扱うかとっても悩みました。人間とは明らかに違った存在であり、縁を見せる役割もある。でも、ただの舞台装置にはなってほしくない。

役者さんに動き方を研究していただき、衣装制作の方にも雰囲気に合う羽織を作っていただきました。感謝してもしきれません。

桐谷や杉田などのキャラクターに関しても、それぞれの葛藤や心情の変化が見る人の目に鮮明にうつるよう、かなり細かくお伝えした記憶があります。あまりにも細かすぎて役者さんを萎縮させてしまったかもしれないと反省しているのですが…協力的な姿勢でのぞんでいただき本当にありがたいかぎりです。

1年生の皆さんからすると、入ってすぐに参加した舞台がかなり抽象色の強い作品だったので、さぞ大変だっただろう、申し訳ないと思いながら、それでも頭の中で考えたものが無事形になったことに大変満足しております。公演中は後ろの客席から後方彼氏面で見ておりました。

たのしかったなあ。


もう9月になってしまいますね。劇団笛のメンバーは来る冬公演に向けて、少しずつ各々準備をし始めてくるでしょうか。今度はどんな舞台になるのか…。また、冬公演をお楽しみに!


演出

岩永華菜子


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