苦渋のゼリー

さっっっっっっっっっっっっっっっっむい!!!!寒すぎる!!!阿部です!!!!
今日寒くない!?手袋なしで自転車乗ってて死にそうになりました。手が冷たいという感覚を飛び越えて痛みしか感じない。これあれだ。高2の時興味本位で冬の川に手をつっこんだ時と同じ感じがする。手が痛みを発する物体と化してる。手袋の温かさなど都市伝説だと思ってましたがさすがに百均で調達してきました。全然違うわこれ。明日忘れないようにしないと。

さあ!!せっかく最後の笛日記だからギリギリまで待ってしんみりしたものを書こうと思っていたらあっという間に二月の四日だぞ!!!やること何も終わってなくてそんな分量書けないぞ!!冬公最後の笛日記がこんなやっつけ仕事でいいのかなあ!!!

軽く成人式の話をします。わたくし阿部直太朗、昨年無事人と成り得た暁に成人式に参加してきました。案外あっさりと終わりましたねー。式中は同級生四人で式で出そうなワードビンゴを作って対決していました。これ案外いいんですよ。市内一熱心に市長の話を聞いていた自負があります。夜は中学の同窓会に参加してきました。私には夢がありました。私は中学時代とても短いショートカットだったのですが、同窓会では髪を伸ばして現れ「髪…伸びたね…。」「うん…私も大人になったのよ。(髪シャラアアアアアン)」をやりたかったんですよ!!!そのために五年間でロングにしたんです!!!髪!!!振袖で結ってるから長さ関係ねえ!!!あんま分からんかった!!!五年かけた壮大な漫才があっさりと終わってしまいました。髪切りてえ…

本番も近づいてまいりましたね。明日はとうとう仕込みです。始まった時は長いなあと思っていたのにあっという間でしたね。特に一月存在したかと思うくらい超特急で流れていきました。今日の午前はかわいい後輩と一緒に広告料回収に行ってきました。お腹空いたから朝ごはんしっかり食べたかったのに朝起きるのが遅すぎたせいで冷蔵庫にあったゼリーしか食べられませんでした。ひもじい。My同期ズはいとも簡単に食事行為を放棄しがちなのですが、食事が楽しみの7割を担う私の生活からすると到底考えられません。朝ごはん抜きなんてしちまった日にはメンタルがボロボロになります。みんな健康に生きてくれよお…

やべえ公演の話をしなきゃ。今回役者として立たせていただきます。そこそこ出番の多い役です。緊張してます。

自分は夏公演で役者になれなかったので、その期間中何冊か演劇に関する本を読んだりYouTubeで演劇を見たりしながら過ごしました。大学まで一切演劇に触れてこなかったぺーぺーなので、少しでも何かわかりたいなあと思ったんですね。今回の劇では、そこで仕込んだ知識を少しでも生かせたらなあと考えています。無駄じゃなかったと信じたい。

特に今回は、役に関する二次創作をそこそこしてきたのが大きかったです。(脚本さんが団内にいる中で不遜極まりなりのですが許してください、すみません)

読んだ本の中で、演技の際は「この役が」「この状況なら」どうするかを考えて演技しなければいけないと書いてありました。実際先輩の中でも、役を演じるにあたりその前の5年分の思い出を書き上げた人がいらっしゃったり、役のプロフィールや生い立ちを書いたノートを持ち歩いていた方がいらっしゃったりします。すげえと思って自分もやってみることにしました。サイトから拾ってきた一問一答に答える形でプロフィールを作って、その場面に至るまでの空白の時間の思い出をレッツ二次創作。意外とこれが楽しかったです。勝手な後付けではありますが、役の知らない一面がどんどん見えてきたり、演技の際もまるで本当にあった思い出を辿っているかのような感情になって涙がでてきたり。次第に「この反応を知るにはまず相手がどんな態度をとっていたか考えないといけないよね」ってなって別のキャラのプロフィールも捏造しだしたり、空気感がどうしても想像できないから日付を設定して実際その土地で20年前どのような気候だったのかを調べたり。ここまで四六時中何かをしていたのは初めてかもしれません。そして掘っても掘っても新しい解釈が尽きないこの脚本、すげえ…!

ここ数日は先輩方と役の設定について雑談する機会がありましたが、示し合わせてないのに同じ設定を共有していたりすると本当にドキドキしましたね。やっぱ本当に生きてるんだこの役…!ってなりました。そして自分がいかにふわふわな読解で演技をしていたか痛感させられます。本当に不甲斐ない。

私は今回自分のする役が結構好きです。

私が演技をしたい理由の一つに、自分の感情を舞台上で発散したいという気持ちがありました。ひいてはそれで誰かに賞賛されたいと。要は承認欲求の塊です。でも魅力的じゃないですか?生活する上で多少飲み込まざるを得なかった悲しみや怒りなんて、普通に暮らしていたら一生口に出せる事なんてないのに。舞台に上がれば似た境遇の登場人物の口を借りて自分の言葉が出せるのだと。

…そう思っていました。ほんっとうに愚かですね阿部君は。

どんな役や物語も、自分と通ずるところが多少あるでしょう。私が今回する役の彼女も自分と繋げられるなと思うところが多々ありました。だからその子を自分と同一視してずっと見ていたんですね。あなたは私だからと。でも違うんですよ。彼女は私よりもっとずっと魅力的な人物です!!彼女すごいんですよ!!彼女は一度拒絶されても、人と向き合うことをやめません。自分にひどいことをしてきた人たちに対しても、最善を尽くそうとがんばっています。それが成功するか失敗に終わるかはおいておいて、私は一度拒絶されたらもう踏み込めない人間なので、素直にすごいなあと思いました。あと負の感情からも逃げませんね。私ならヘラヘラ笑って妥協して逃げそうな場面でも適当なことを言いません。まっすぐ怒れます。彼女。すんごいねえ。他で多少似ていると思う所があるからこそ、その違いを理解するのがすごく大変でした。「なんで!?なんでここまで拒絶された人間に親身になって慌てられるの!?」とか、「なんでこんな重っ苦しい場面で折れないんだ…?こっちが引き下がってヘラヘラしてれば丸く収まるのに…?」とか何度も思いましたね。自分の感情の引き出しの無さとか、自分の性格の厭な所がありありと分からされてやんなっちゃいました。だから何を言いたかったのかというと、彼女は私ではないということです。

彼女の人生について考えるにつけ、割と今は心から、阿部直太朗の感情を捨ててでも彼女の人生を演じてあげたいと思うようになれています。すんごいですねえ彼女。俗と妬みの塊一人を悟りの境地にまで至らしめてやがる。それだけ彼女に情が湧いてしまいました。

でも悲しいかな、彼女は主人公なんですよねー!みなさん漫画とか読んでていい脇役がいるとそっちの方が好きになっちゃいません?私はもちろんなります。今回の劇のキャラクターなんて名キャラ揃いです。そして役者の方の力量もえげつない。私の実力が及ばなければいとも簡単に食われてしまいます。

彼女は壮絶な人生を送るキャラですが、常にむちゅうでがむしゃらにつっぱしった彼女の人生はけして誰かに哀れまれるほど価値のないものではありません。ただ一つ彼女が哀れまれる時があるとしたら、それは役者である私が上手く彼女を生かしてあげられなかった時です。

彼女の物語で彼女を主人公にできなければ、彼女はいつ報われればいいんですか

だから本当に頑張りたいなと思います。少しでも見ている人に何かを残せたなら、それが彼女への一番の餞になるでしょう。

だーーかーーらーーせめて最後の数日は公演のことだけ考えていたいのに!!!なんっで明日もテストがあるんですかねえ!!!まだまだ全然詰められてないんですけど!!!!消化不良だけはしたくない!!!!

めちゃめちゃ怖いですね。数日前の通しの時自分では感情が乗ったと喜んでいたら見返すとボロボロだったりしたのを思い出すと本当に怖い。自分だけが満足していて、端から見たらまったく良くないものに終わってしまっていたらと考えると足がすくみます。演出さんたちがこの劇に全霊をかけてきたのを見てきました。良いものだったと心から思ってほしい。最後の公演を後悔したまま終わってほしくない。当たり前ですけどね。

こんな役者で申し訳ないです

あと数日ですが、やれることはなんだってやります。なので、どうか、頑張らせてください。


さあ!!30分で終わらせようと思ってたのに気づいたら一時間たってるぞ!!!勉強はどうした!?ええ?再配達の荷物も届いてないぞ!!ええ?

…大人しく勉強しまあす…

最後数日間ですが皆さま頑張りましょう。役者のみなさま、あと数日よろしくお願いします。演出さん方、何かあればがんがん仰ってください。着いていきます。テクニカルの方、あなたたちのお陰で劇がまとまります。重圧半端ないと思いますが信頼してます。部署の方、チーフ仕事全くできてなくてすみません。あなた方がいるから安心して自分の仕事に専念できます。今度おかしあげるね。

そして本公演で引退される先輩方、あなたたちの作る温かい空間が大好きでした。ありったけの感謝とBIGLOVEを込めて日記の締めとさせていただきます。

ラストスパート頑張りましょう!!!えいえいおう!!!!





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