シャボン

みなさーん、ハロハローー


劇団笛第33代副代表内務、兼、第65回公演舞台監督、兼、照明チーフ、兼、21歳のきただです

あと少し経てば副代表の片割れも大人の階段を上るので今か今かと一段上から仲間を待っています

なんと恐ろしいことに打ち上げの大臣にまで就任するという異常事態になってしまいました

肩書きがまた増えた舞監の私が今回のエディターにっきを担当します

21歳の肩書が一番微妙


打ち上げ大臣って何すればいいの?

普通に手が足りないんだけど、猫の手も借りたい……!!

でも頭というか脳みそが足りない、、



はい

今回は新入生が入団してから初めての公演となりました

そういえば、新制笛初公演なんですよね

そう思うと長い時間が流れましたね

みんなそれぞれの役割を担ってくれて頼もしい限りです


みんな部署の先輩からあれやこれやと指示を受けては作業に打ち込んでいましたね

本当にお疲れさまでした、ありがとうね

同期からいろいろ聞いていますよ

○○がこれ作ってくれた、○○の意見参考になった、○○が公演にベストなもの持ってたよ

そんな雑談交じりの話を聞きながら自分は生意気な先輩だしそんな後輩だったなぁと恥じる思いです


もちろんこれは新入団員に限った話ではありません

3年に演出をやろうと思う人がほぼ皆無なため今回の演出が声を上げたときは冗談抜きで涙が出るくらいうれしかったですし、舞補にも立候補したりと意識の変化を身近に感じたりと身の引き締まる思いです




今回の公演は『奥の細道』がモデルとなったものです

作者である松尾芭蕉をはじめとしてその弟子である河合曾良も登場します


彼らといえば俳句が浮かぶでしょうか

自分は英文学の民なので日本文学は一般教養くらいしかありませんがなんかいいですよね575で自分の心を映し出しているみたいで


今公演にもいくつか俳句や和歌が登場します

興味本位で調べたところこれらの歌はすべて実際に読まれたものらしいですね

相手のことを想う歌、過ぎていく時の流れを読む歌

雅ですね

非日常が好きで憧れを抱いている自分にとっては言葉にできないけどしかし、確かに伝わるものがあるように感じます



ウチの話をしましょう

今回は初めての試みをいくつか試しています

照明部署は仕込みの日くらいしかまともにプランを現実に落とし込むことができないのでその何割かが当日に変更が起きるややこしい担当なんです、楽しいし想像が現実に昇華した時は何とも言えがたい感動を覚えますが


な!の!に!!


お試しで照明を使ってみたら照明が一切つかないトラブル発生

その日は休日のため学務は空いていない

照明チーフは仕込みを入れた3日間の予定を開けるためのしわ寄せがあるため次に稽古に来れるのはそこそこ後

そう!絶体絶命ってやつです


自分でなんとかしてやるというプライドなんてものはないのすぐさまOGに相談

ボスと原因を探ってみるもはっきりとした理由はわからずじまい


このままだと別の方法で舞台を脚色するしかない、そうレールを切り替えようと覚悟を決めていました


そんな中、、

疲労と絶望と悲観の中にいると学務からなんとかなりましたとの連絡が

バイトからかえってきた体に吉報が入り安心して爆睡しました

近年稀にみる安眠、爆睡を経験しました


仕込みでの調整では問題なく進み、大ホール至上最高の照明を作ることができたかもしれません

いつか自分でも胸を誇れるものを作りたいと思っていましたがその目標に一歩近づけた気がします


ご来場したみなさまにはわかることかもしれませんが演出のアナウンスの後舞台照明が変化したと思います

あれはライブが始まる前にあるいまから本番が始まるぞ……!!という雰囲気を醸し出すものです

もっとわかりやすく言うと映画本編の前に一度少しシアターが暗くなる、そんなイメージが近いでしょうか


舟のシーンの照明は身内にもウケがいいんですよ

後輩や同期からはこれきただ(先輩)がやったの?とか言われましたが結論は違います



演出ですよ、全部



コロガシ(下からの照明)を使いたいとは思ってましたが、いざシュートの時にはどう照らそうか困ってしまいました

芭蕉&曾良にあててみてもまぶしすぎて役者の表情に影響するし、影を作ろうにもなんのメタファーもございません


そんな中演出が、「ちょっとお墓に(照明を)当ててくれませんか」

と一言

曾良と同じような影ができると思うけど、、と思いつつ調整してみるとあらびっくり

意味ありげに幕に照射されるじゃないですか

しかも女と芭蕉たちの間に光の線が伸びているではありませんか


その瞬間、こいつにはやっぱり敵わないなと悔しくなりました


1→10にすることが各部署の仕事のするならば

0→1 にさせることが演出の醍醐味でしょうか


今、目の前で1になるその一瞬間を見たそんな面持ちでした




なにはともあれ怪我無く、本番トラブルなく終演できたことを舞台監督としてみなさまに感謝申し上げます


当たり前の尊さ、そしてそれがいかにもろいものなのか嫌が応にも実感させられるそんな稽古場でした

大層なものに聞こえるかもしれませんがそれくらい考えることが多かった……

本当に疲れた笑



繰り返しになりますが新入団員のみなさん

あなたたちが入団してくれたおかげで新たな華が稽古場にあふれています

斬新なアイデア、豪快な意見、器用な技術

今はまだ実感のないことかもしれませんがおかげで2,3年生の成長するきっかけにもなりました

これからどんな姿を見せてくれるのか楽しみです

まずは夏公演(さよなら夏公演略称)をご来場される方々に楽しんでもらいよかったです


最後まで力を貸してくれてありがとう!!



ではまた次の機会に会いましょうー☆彡

山口大学演劇サークル劇団笛公式ホームページ

山口大学演劇サークル「劇団笛」のホームページです。 笛に関する情報を発信中!

0コメント

  • 1000 / 1000