表現することの楽しさ

僕たち三年生が笛を引退して早数ヵ月、いつの間にか卒業公演をやろうとい季節になっていました。本当に時の流れは早い早すぎる。このまま気付いたら30歳手前とかになってたりしそうで怖いです。でも何事もなく順調にあっという間にそこまで行けたのなら、それはそれで幸せなことなのかもと思ったり思わなかったり。

劇団笛に入り、何度も公演を重ねてきての今公演ですが、それでもやっぱり演劇というのは難しいものだと改めて感じます。やりたいこととやるべきことの相違、伝えたいことと伝わることの乖離、出来たという自信とまだ足りないという不安の矛盾など、毎公演抱えてきた思いを今回も繰り返し始めています。考えれば考えるほど泥沼に嵌まっていく感覚です。僕は一度沈んだら中々這い上がれないタイプな気がするので、そうならないようにしようとそれとなく努力してます。

でも、何かを表現するということは、差はあれど必ずそういう時期を経るものじゃないかなって思ってます。そして、それを完璧ではなくても克服出来たと感じられたときこそが、何よりも楽しい瞬間なんじゃないかと。そんなことを時たま考えます。
いえーい、出来たぜー、的な。

演劇はどの部署でもどの担当でもどの役割でも多少なりとも何らかの形でそれを経験することになるから、そういう意味でも好きです。既にサークルを引退した身、もはやあと何回演劇をやれるのか、これが最後になるのかも分からないですが、相も変わらず悔いのないよう全力で楽しさを探していこうと思ってます。


三年 田中

山口大学演劇サークル劇団笛公式ホームページ

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