ふと感じたこと
皆さんこんばんは。劇団笛の井上です。お久しぶりです。
9月が終わりを迎え、劇団笛は冬公演の練習が始まっております。今日はそんな練習の中でふと感じたことを述べていきたいと思います。
突然ですが、皆さんは好きなもの、好きなことはありますか?食べ物でも人物でもスポーツでも構いません。その好きなものに関わっているとき、皆さんは「没頭」しますか?それとも「集中」しますか?
「そんなの言葉のニュアンスのちょっとした違いだ」と思われた方も多いと思います。それを言われてしまうとそこまでなんですが、少し踏み込んで考えてみると「没頭」と「集中」には明らかに違いがあると僕は思います。意識のレベルで考えると「没頭」の方がより深く沈んでいるように感じ、視野の広さで言うと「集中」の方がまだ広い範囲を把握できているような気がします。
では、舞台の上ではどうでしょうか。役者は「没頭」するべきなのか「集中」するべきなのか……。正直のところよく分かりません。「没頭」はより深いところで役と役者がシンクロできるかもしれませんが、周りが見えなくなって舞台のバランスがぐちゃぐちゃになる危険性があります。「集中」はその逆のことが起こり得ます。
これは演劇に限ったことではありません。勉強もスポーツも、日常会話だってそうです。必ずしも全身全霊をかけ、「没頭」することが正解ではなく、また、冷静な視野を持ちながら「集中」することが正しいわけでもないのです。
いつものように理屈に理屈を重ねるような笛日記ですが、要はバランスが大事なんだということです。「没頭」も「集中」もそれ自体は悪いことではありません。むしろ褒められることです。しかし、どちらかに偏ることは思わぬ落とし穴にはまる危険を招くのです。上手く意識をコントロールする力、これが必要なんですね。
久しぶりだったので、調子に乗って長々と書いてしまいました。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。冬公演頑張っていきますので、どうぞ応援よろしくお願いします。
劇団笛2年 井上幸助
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