舞台で感じる幸せ

　皆さんこんばんは、劇団笛２年の井上です。

　いよいよ明日（厳密に言うと今日）は本番です。この日記を読んで頂いている方に、改めてお伝えいたします。２２日（金）、１８：００より山口大学大学会館大ホールにて新入生歓迎公演を行います！是非お越しください！！

　さて、本日の笛日記では、本番の舞台について考えたいと思います。本番の舞台は、いつも不思議な感覚に包まれます。何十回と練習したはずの場面なのに、全く違うものに感じたり、今まで見えていなかったものが見えたり…。お客様が入っている、舞台が完成している、という条件の違いだけで、今までとは１８０度違うもののように感じてしまう瞬間があります。

　それはきっと、緊張したり気張ったりして、頭が上手く回転していないからでしょう。周りが変わったというより、自分が落ち着いていないと考える方が自然です。故にどうすれば自分は本番で落ち着けるのか、どうすればいつも通りやれるのかというのをこれまで何度も考え、試してきました。その中で、最も効果があった方法が、「相手の目を見る」ということでした。

　理由は分かりません。何故安心するのか、何故落ち着けるのか。しかし、ただ一つ明確なこととして、相手の目を見ることで相手の存在をはっきり認識しているのだと思います。再確認といってもいいかもしれません。自分は舞台上で一人ではない、信頼できる人たちに囲まれている、そう直感的に感じることができます。これは幸せなことではないでしょうか。

　当たり前ですが、演劇は一人で出来るものではありません。キャスト、スタッフ、お客様、協力して頂いた多くの方の力を借りて完成します。自分を信じ、周りを信じ、今までやってきたことを信じ、明日の本番に臨みたいと思います。

　いろんな気持ちが浮かび続けていますが、今日はこの辺りで終わりたいと思います。
　最後まで読んで頂きありがとうございました。明日は会場でお会いしましょう！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　劇団笛２年　井上幸助