熱を生み出す

 皆さんこんばんは、劇団笛1年の井上です。

 本日は寒さが身に染みる中、春公演の練習を行いました。しかし、何故だか僕の体はぽかぽかしており、練習をすればするほど、体温が上がるのを感じました。そこで、本日は「熱」について考えてみたいと思います。

 発熱する要因はいろいろ考えられます。風邪をひいた、温かい食べ物を食べた、運動した……一つ一つ挙げていくときりがありませんが、とにかく日常生活において体温が上がる、上がったように感じる瞬間は意外と多いのではないでしょうか。僕は熱を生み出しやすい体質のようで、舞台に上がっているとまず間違いなく暑くなり、汗が噴き出ます。「代謝がいい」というポジティブな捉え方も出来ますが、舞台上ではメイクが落ちたり、汗が目に入ってしみたりと、いろいろと不便なことが多く、体質といえど難儀しています。

 少し話が横道にそれてしまいました。今回のテーマは「汗」ではなく、「熱」でしたね。

 この「熱」というものは、目に見えず、触れることも出来ません。密着でもしないかぎり、自分の熱を他者に伝えることは出来ません。しかし、私は舞台上にいる人から「熱」を感じたことが何度もあります。一緒に演技しているわけでもなく、至近距離にいるわけでもないのに「熱」を感じるのです。不思議な現象です。きっと、他の言葉で表すとそれは「熱意」であったり、演技という運動から生じた「熱気」であったり、会場内の人々が生み出した「温度」なのかもしれません。それらを合わせて「熱」と感じたのでしょう。

 前述したとおり、僕は熱を生み出しやすい体質です。でもそれは、自分の体温が上がっているだけで、僕が舞台上の役者から感じた、あの「熱」には遠く及ばないものなのです。質、量、共に全く足りていません。いつか舞台上に熱を生み、その熱を客席にも届けられる、そんなお芝居をしたいものです。

 私の言っていることはきっと精神論だと思います。やる気や気合に近いものかもしれません。しかし、そういった非科学的で、人間味あふれる部分が、舞台をより魅力的にしてくれると、僕は信じています。

 それでは、本日はこのあたりで失礼します。
 
 このような長文を最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

                                                  劇団笛1年 井上幸助

山口大学演劇サークル劇団笛公式ホームページ

山口大学演劇サークル「劇団笛」のホームページです。 笛に関する情報を発信中!

0コメント

  • 1000 / 1000