Say good night to the bad guy !

昨日、久々に「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」を観直した。
昔観た時は、なんというか、あからさまに賞を狙いに行った感があって、そこまで良い印象を抱かなかったのだが、何年かぶりに観返してみると、これが意外や意外、結構面白かった。
俺みたいなクソひねくれた人間もすっかり丸くなってしまったということなのだろうか。
人生に絶望した盲目の退役軍人と人生の岐路に立たされた青年の交流を描いたお話で、役者陣の好演とマーティン・ブレストの手堅い演出のお蔭で2時半もの超尺もまったく苦痛に感じない。
「英国王のスピーチ」と同じで人畜無害でたいがいの人が好印象を抱くような映画だと思う。
この映画の最大の見どころはラストのアル・パチーノの演説シーンである。
というより、演説シーン以外はすべてここを活かすための前フリと言っても過言ではない。
「エニイ・ギブン・サンデー」の終盤で、アメフトチームの監督役のアル・パチーノが人生をアメフトに例えながら選手たちに激を飛ばすシーンも同様。
すべてがアル・パチーノの長台詞を活かすための前フリなのである。
2時以上の超尺をすべてフリに感じさせるくらいアル・パチーノの演説は観る者の心を打つということだ。

つまるところ、アル・パチーノは凄いってことです。
「史上最高の俳優」って褒め言葉も陳腐なくらいに。

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