酢豚のパイナップル
どうも、色々正念場ですが気合いで乗り切りたい。そんな藤井です。
はてさて、昨日は稽古…の前に大切な大切な出ハケの確認をしました。
どこの舞台袖から出てどちらにハケ(去って)いくか、これまた意外と大事だったり。
特に今回は長い脚本故に所々矛盾点が出て詰まってしまう時もありました。
なかなか難しいですね。
そんなこんなで全22場、役者8人の動きを確認していってたら終わりました。
労力は凄かったですが、まあやっと整理がついて良かったとホッとしています。
衣装合わせも進み、照明もとりあえず決まり、音響も仮ですが決まり。道具作業も始まろうとしていて、舞台の形が見えてきました。
見えてくるほど苦しくなりますね。
自分には何が出来るのか、考える毎日です。
年末年始、成人式。それを除けば1ヶ月もありません。
少し焦ります。
でも、焦って粗ばかりにならないよう、丁寧にを心がけていきたいです。
2月に公演を行うプロの劇団さん、昨日稽古が始まったらしいです。
我々と同じくらいの2ヶ月稽古。
なんだか、本当に勝手ながら、2ヶ月間あちらの劇団さんも必死に頑張るんだなあと思ったら、ちょっと気が引き締まりました。勇気を貰った気分。
さて、最近思ってること。
ただの自省・自戒なんですけどね。
「自分を貫くこと」と「自分を押し付けないこと」の同居って結構難しいよなぁって。
難しいよなぁ〜ってそれだけなんですけどね。
私もまだまだ若造なので、ここら辺の感情に折り合いをつけるのもまた難しい。
まあでも、人間生きてる限り何かを押し付けられて、逆に自分が何かを押し付けて生活してるんじゃないかなぁ、とも思います。
結局自分は、自分に影響を与えてくれた人の価値観の上で生活してるんだろうなって。
そして自分は、そんな影響を不用意に誰かへ与えてしまっているかもしれないんだろうなって。
まあ演劇においては、そういう所謂「価値観の違い」が面白く感じますね。
1個前の笛にっき、読みました。
価値観は違って当然ですよね。生きてきた環境、違うもん。
だから、色んな意見が嬉しいんです。
それが演出方針とどうなのか、そこを議論することもまた演劇の楽しさ・苦しさの1つじゃないかなーって感じました。
今の1年生はみんなしっかり意見してくれます。それがたまらなく嬉しい。
先の笛にっきの彼女も、言語化において私は心から尊敬しています。
「いいもの」を創るのに先輩後輩なんて関係ありませんね。
私は後輩たちが大好きですが、稽古中は「後輩」として見てはいません。
「1人の人間」「笛の団員」そう思って接しています。
うまく言えませんが、対等でいたいんだと思います。
対等に意見を交換して、ぶつかって、擦り合わせて、そうして劇を創っていきたいのです。
後輩だから…なんて遠慮する必要は全くありません。どんな意見も、どんな言葉も、笛にとっての大切な大切なもの。
春公の時の私の代表としての目標が、誰でも意見を気兼ねなく言えるようにすることでした。
今の笛を見て、良かったーって勝手に嬉しくなっています。
それは、決して私の力ではなくて、
一人一人が真剣に劇に向き合ってくれて、
一人一人が真剣に言葉を紡いでくれて、
その「カタチ」が今の笛なんだと思います。
みんなが私の目標をカタチにしてくれました。
改めて、ありがとうございます。
さて、そんな価値観ですが、やっぱり自分と「違う」と感じると人間複雑な感情も同時に抱くこともありますね。
それも当然のことと思います。
でも、そんな違いも、人間性の否定に繋がってはいけないなぁって、やっぱりこれは先の笛にっきを読んで思ったことですけど。
何を当たり前のことを、
そう思われるかもしれませんが、
当たり前って難しいですよね。
意見の違いは人間性の否定じゃないし、
むしろ違った意見をくれる方が嬉しいし、
自分の凝り固まった考えを溶かしてくれてありがとう、と感謝する毎日です。
さて、こと私生活においては、これまた価値観の違いって難しい問題ですね。
演劇みたいにぶつかるのもなぁ、とか思ったり。生活って生き方に直結してますから、それもまた難しい。
ま、私生活においてはあれですね、
「お前、そりゃないだろ〜笑」
「いやだって俺はな〜!」
なんて軽口叩きながら人間は価値観の違いを認識して、無意識に擦り合わせて生きているんだろうなーって。
それの程度が発展したのが喧嘩でしょう。
私の過去の笛にっきにも書きましたが、
人間関係は許容と譲歩の連続だと私は思っていて、譲れないものがあるから喧嘩して、仲直りして、愚痴になって、でもそれがまた人間らしくて。
生き方なんて何でもいい。生きていれば何でもいい。
みんな違ってみんないい……なんて心ではわかっていても、自分の中のプライドがまたこれを邪魔して…
感情の制御は難しい!
だって人間だもの…って逃げでしょうか。
甘えでしょうか…。
ただね、清く正しい心は、時にぶつけ方を間違うと凶器にもなり得る、
それだけは自戒としてここに記しておきます。
押し付けの程度の問題だと思うんです。
押し付けすぎては、それが良いことであれ悪いことであれ、
気づけば誰かを、、、
結論、コミュニケーションと適切な距離感ってことですね。あ、私生活においてはね。
信頼し合ってたら多少軽口みたく価値観の違いを言い合っても大丈夫だし、
信頼が構築されていなければ価値観の違いにはまず触れなければいい。
合わないものは合いませんからね。
相容れないものは仕方ないです。
どんなに綺麗な言葉で理想を語っても、
「合わないなあ、嫌だなあ」
そんな感情に整理をつけるのはまた労力もいりますし。
極めて日本人的考え方。これもまた誰かの価値観に踊らされている。
何が正解?何が自分?
人間は考える葦…ですね。
何はともあれ、「喧嘩」じゃなくて「議論」を上手くなりたい。
自分をもって生きたいけど、自分を異常に、もしくは純粋に押し付けすぎずに生きていきたい。
自戒の笛にっき、でした。
何回も言いますが、先の笛にっきの彼女は議論もうまくてもうなんか全部好きです(唐突な告白)(隠れファンにさせてください)
1.2.3年生のみんなも、いつも言葉で伝えてくれてありがとう。真剣に向き合ってくれてありがとう。
酢豚のパイナップルを、「あなたはどう思いますか?」
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【劇団笛 令和3年度 冬公演】
『マリオネットに花束を』
脚本:藤井唯 演出:橋ヶ谷良太
日時:令和4年1月16日(日)
13:00開演・17:00開演
(30分前から入場可能)
料金:一般800円 学生 500円
(高校生以下無料)
場所:C.S.赤れんが ホールⅡ
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