劇を隠す(約30%)

気づいたら公演まであと2週間で驚いています。田坂です。そろそろスパートかけて行きたいですねえ。

自分にとって演劇で大事なポイントがどんどん変わってる気がします。最初はとにかくかっこ悪くあること、といいますか舞台上でありのままであることが大事でした。その次は感情を100パーセント表出すること、次は静と動を作り上げること。
とまあこんな感じで推移していったわけです。所々被ってるところはありますが。

そして今は、心が外に向いているか内に向いているか、です。
偉い人が感情の表出することが芝居とは思わないと仰っていました。それを読んだ時は、「何を言っているんだ、ぶちまけてこその演劇だろう。」と思いました。
ですが最近、練習でぶちまけていたのですが、舞台上で人が誰も人を見ていないことに気づきました。

その時に偉い人の言葉、人がいるからその感情を隠そうとする、それによって人は迷路に入ってしまう、という言葉を思い出しました。なるほど確かにと思ったわけです。

ただ感情を表出するだけではモノローグで事足りてしまう。ダイアローグの演技をしている以上、僕たちは自分以外の人間の存在を意識せざるを得ない。そうすると感情を表出するだけでは人間を表現することはできないなあと思いました。でもやっぱり感情の表出も欠かせないと思います。
このバランスを大事にしていきたいですね