いちにちめ
夏公演「ら抜きの殺意」1日目終了しました。
本日お越し下さった皆様、ありがとうございました。
本公演をご覧になられて何か心に留まるものがあれば幸いです。
1年前、私は役者として笛での初舞台を踏みました。そして今日、私は演出として舞台を見ていました。
今日までの1年、辛いことや嫌なことがありました。
今日までの1ヶ月、辛いことや嫌なことはもっともっとたくさんありました。直前までずっと逃げ出したいと思っていました。
けれど不思議なことに、一旦本番をやってしまえばそれらは全部吹き飛んでまたやりたいという気持ちだけが残るのです。また次の練習が始まれば嫌だ、と思うことがあるでしょう。でもやっぱり最後はまたやりたいと思うのでしょう。
こう思えるのも、私が今日まで演劇をやってこられたのも、本公演で引退される方々のおかげです。楽しく、真剣に、一生懸命演劇をやられている姿を見てきたからこそ、私も楽しく真剣に一生懸命な日々を過ごせました。
仕込み会議の日、私は早く倉庫へ行って、畳の部屋で扇風機に吹かれながら、みんなが集まってくる様を眺めていました。その時、ああ家族みたいだなって思ったんです。もちろん赤の他人です、こんな考えが馬鹿馬鹿しくなるほど嫌なこともあります。けれど、やっぱり、一年生も二年生も三年生も、家族みたいだとそう思いました。
未来の私が演劇を続けるかどうかは分かりません。次の公演にはいないかもしれません。けれど続けようと辞めようと、これまでの日々は私にとって大切な宝物です。思い出として色あせても、そのことは一生変わりません。
時が移ろう中で、様々なことが変わっていくけれど何もかもが変わってしまうわけではありません。そしてその変わらないものこそ、私は信じています。
長くなりましたが、重ねて感謝申し上げます。
明日も赤れんがで団員一同お待ちしております。
2016年夏公演「ら抜きの殺意」演出 若林あさぎ
本日お越し下さった皆様、ありがとうございました。
本公演をご覧になられて何か心に留まるものがあれば幸いです。
1年前、私は役者として笛での初舞台を踏みました。そして今日、私は演出として舞台を見ていました。
今日までの1年、辛いことや嫌なことがありました。
今日までの1ヶ月、辛いことや嫌なことはもっともっとたくさんありました。直前までずっと逃げ出したいと思っていました。
けれど不思議なことに、一旦本番をやってしまえばそれらは全部吹き飛んでまたやりたいという気持ちだけが残るのです。また次の練習が始まれば嫌だ、と思うことがあるでしょう。でもやっぱり最後はまたやりたいと思うのでしょう。
こう思えるのも、私が今日まで演劇をやってこられたのも、本公演で引退される方々のおかげです。楽しく、真剣に、一生懸命演劇をやられている姿を見てきたからこそ、私も楽しく真剣に一生懸命な日々を過ごせました。
仕込み会議の日、私は早く倉庫へ行って、畳の部屋で扇風機に吹かれながら、みんなが集まってくる様を眺めていました。その時、ああ家族みたいだなって思ったんです。もちろん赤の他人です、こんな考えが馬鹿馬鹿しくなるほど嫌なこともあります。けれど、やっぱり、一年生も二年生も三年生も、家族みたいだとそう思いました。
未来の私が演劇を続けるかどうかは分かりません。次の公演にはいないかもしれません。けれど続けようと辞めようと、これまでの日々は私にとって大切な宝物です。思い出として色あせても、そのことは一生変わりません。
時が移ろう中で、様々なことが変わっていくけれど何もかもが変わってしまうわけではありません。そしてその変わらないものこそ、私は信じています。
長くなりましたが、重ねて感謝申し上げます。
明日も赤れんがで団員一同お待ちしております。
2016年夏公演「ら抜きの殺意」演出 若林あさぎ
0コメント